風俗って仕事やってると人生経験豊富扱いされる事がよくある。
これって例えば水商売やってる人や新宿2丁目界隈の人もそうだと思う。
奇抜な仕事をやってるとそういう扱いを受ける。
僕等も僕等でたいした経験もしてないのに、相談とかされるとエラそうに喋ったりする。
僕等は、所謂、はぐれ者だ。はぐれ者がはたして人生経験豊富なんだろうか。
そりゃ話のネタになるような事はふつうの人よりあるかもしれない。
ただネタにならないふつうの事は全然知らなかったりする。
そういう人間たちの事を人生経験豊富っていうのだろうか。
僕等の人生の方が豊かでも富んでもいないのではないだろうか。
僕等が相談とかにのったりするのって、結局よく分かってないからだと思う。
仲良しのゲイの友達が言ってて凄く納得したのが、
「私たちは、結局、男の気持ちも女の気持ちもわからないのよ。だから無責任に何でも言えるの」
って意見。
そうか、どっちにも肩入れしてないから、会話として一番よさそうな所をピックアップして話すのが上手いのか…と感心した。
一度、僕以外全員ゲイの4人でバーで飲んでた時に恋愛の話になった事がある。
ゲイの恋愛話に全然入っていけなかった僕がいた。
なんていうんだろう、男のそれとも違うし、女のそれとも違う、あくまでもゲイの恋愛話だったから自分がどうやってその会話に参加すればいいのかがわからなくなってしまったのだ。
その時に改めて、自分はノンケの男なんだと自覚した。
僕等は周りからみるとトリッキーに映るから、興味本位で色々聞かれる事が多い。
でもそれは所詮動物園のパンダと同じなんだから勘違いしちゃいけないと思う。
僕等が優れている訳でもないし、相手は僕らの事を優れているなんて思ってやしない。どっちかというと蔑んでるくらいだと思う。
その辺りを勘違いすると訳分からない相当に気色の悪い大人になるから最新の注意を払わないといけないなと思うこの頃だ。
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