俺は差別主義者だ！！！！！

昔の上司が、

「俺は差別主義者だ！！」

とお酒を飲むといっていました。

「いいか、俺はみんなより頑張っている。でも世の中には頑張っていない人間が沢山いる。努力もしていない人間と、人類みな兄弟みたいな理屈で俺が同じにされるのは非常に腹が立つ。だったら俺は差別主義者でいい。」

もう１０年以上前の話ですが、こんな風に言っていたように記憶しています。

発言としては明らかに酷いので、とんでもなく批判を受けそうではありますが、悲しいかなこの台詞をお酒が入った状態で言いたくなる気持ちはわかります。

他者からの評価を得ようとしている時点で、ちょっと本質的には矛盾している様にも感じます。
しかしながら、この哲学は非常に何かと都合が良い。都合が良すぎるという言い方もできますね。

自分の事を社会的なイメージの悪い差別主義者と言い切る事で、罪を償おうとしている。
要するに差別することは罪だと認めていると解釈すると、昔の上司は凄く優しい人だったんだと思います。
居酒屋で上司が言ってくれたこの言葉は、僕はずっと忘れられないでいます。